最終章: 『寮』で待っていた少女


 『寮』と呼ばれている建物は、すぐに見つかりました。
 そして、その入り口には、金髪に緑の瞳をした愛らしい少女が、あなたを待っていたのです。
「ご苦労様、確かに『聖なるスイカ』は受け取ったわ。じゃ、そのままちょっと待っていてね」
 にこやかにそう言うと、少女は両目を閉じ、そっとスイカに額を付けました。

 しばらくすると、少女はにっこり笑いながら目を開き、スイカから額を離して言いました。
「うふふ、驚いた? この『聖なるスイカ』には特別な力があってね、女王が額を当てると、ここ数十分の間にスイカの周りで起きた出来事が、頭の中に音と映像で浮かんでくるのよ」
「女王が……って、まさか……」
「ええ、そうなの」
 驚くあなたの前で、女王は優しく微笑むと、こう告げました。
「これから私、ロザリアと話してあなたの働き先を決めるから、今日はこの寮に泊まって、明日また宮殿に来てね」


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 翌朝、あなたは馬車に乗って、新しい勤め先に向かっていました。
 先ほど受け取った辞令を眺めながら、補佐官様に言われた言葉を心の中で繰り返してみます。

 “…誇り高く堂々としていて、職務に忠実で、陛下への信仰心も篤いあなたは、ジュリアスの所で働くのが一番いいと思うわ。頑張ってね…“

 やがて馬車が速度を落とし始めたので、そっと窓を開けてみると、輝かんばかりに荘厳な、お城のようなお屋敷が、すぐ近くに見えました。

 間もなくあなたは新しい職場、光の館に到着するのです…!

FIN




























 





 翌朝、あなたは馬車に乗って、新しい勤め先に向かっていました。
 先ほど受け取った辞令を眺めながら、補佐官様に言われた言葉を心の中で繰り返してみます。

 “…元気いっぱいで勇敢、見かけより強い神経をしていて融通もきくあなたは、ゼフェルの所で働くのが一番いいと思うわ。頑張ってね…“

 やがて馬車が速度を落とし始めたので、そっと窓を開けてみると、古びて立派な建物に、あちこち新しい技術で改造を加えてあるようなお屋敷が、すぐ近くに見えました。

 間もなくあなたは新しい職場、鋼の館に到着するのです…!

FIN




























 





 翌朝、あなたは馬車に乗って、新しい勤め先に向かっていました。
 先ほど受け取った辞令を眺めながら、補佐官様に言われた言葉を心の中で繰り返してみます。

 “…融通はきくし美しい物が好きだし、体も頭もキレのいいあなたは、オリヴィエの所で働くのが一番いいと思うわ。頑張ってね…“

 やがて馬車が速度を落とし始めたので、そっと窓を開けてみると、完璧なほど美しく、でもどこか温かい感じのするお屋敷が、すぐ近くに見えました。

 間もなくあなたは新しい職場、夢の館に到着するのです…!

FIN




























 





  翌朝、あなたは馬車に乗って、新しい勤め先に向かっていました。
 先ほど受け取った辞令を眺めながら、補佐官様に言われた言葉を心の中で繰り返してみます。

 “…頭がよくて融通もきき、何よりお味噌汁の美味しさの分かるあなたは、ルヴァの所で働くのが一番いいと思うわ。頑張ってね…“

 やがて馬車が速度を落とし始めたので、そっと窓を開けてみると、派手さはないものの、どことなく知的な落ち着きを感じさせるお屋敷が、すぐ近くに見えました。

 間もなくあなたは新しい職場、地の館に到着するのです…!

FIN




























 





 翌朝、あなたは馬車に乗って、新しい勤め先に向かっていました。
 先ほど受け取った辞令を眺めながら、補佐官様に言われた言葉を心の中で繰り返してみます。

 “…論理的に考えるのが得意で職務に忠実、その上思慮深いあなたには、エルンストの所で事務を担当してもらうのが一番いいと思うわ。頑張ってね…“

 やがて馬車が速度を落とし始めたので、そっと窓を開けてみると、白っぽく大きな建物が、すぐ近くに見えました。

 間もなくあなたは新しい職場、王立研究院に到着するのです…!

FIN





























 





 翌朝、あなたは馬車に乗って、新しい勤め先に向かっていました。
 先ほど受け取った辞令を眺めながら、補佐官様に言われた言葉を心の中で繰り返してみます。

 “…美しい物を好み、おっとりしていて、親切な上に融通のきくあなたは、リュミエールの所で働くのが一番いいと思うわ。頑張ってね…“

 やがて馬車が速度を落とし始めたので、そっと窓を開けてみると、淡い水色をした瀟洒なお屋敷が、すぐ近くに見えました。

 間もなくあなたは新しい職場、 水の館に到着するのです…!

FIN